まとめ
- 電子レンジと2.4GHz帯Wi-Fiは近い周波数を使うため、電波干渉が起こることがある
- 電子レンジの微弱な漏れ電波でも、Wi-Fiにとっては強い雑音になる場合がある
- 電波干渉が起きると、データの再送や送信待ちが増え、通信速度や応答速度が低下する
- Wi-Fiマークが表示されたままでも、動画停止や音声途切れなどの通信障害は発生する
- 影響の大きさは、周波数帯、機器の距離、Wi-Fi信号の強さ、電子レンジの状態によって変わる
- 電子レンジが原因かどうかは、運転前後の通信状態と2.4GHz帯・5GHz帯の違いを比較すると確認しやすい
- 最も有効な対策は、5GHz帯への切り替えと、ルーターや端末を電子レンジから離すこと
- Wi-Fiが遅くなるだけでは、電子レンジから危険な量のマイクロ波が漏れているとは判断できない
- 扉や蝶番などに損傷がある場合は使用を中止し、メーカーや専門業者へ点検を依頼する
Wi-Fiが遅くなる原因は、回線やルーター、端末だけではありません。特定の家電を使用しているときだけ不調が起こる場合は、家庭内の電波環境にも目を向ける必要があります。
電子レンジの使用中に通信が乱れるときは、5GHz帯への切り替えや機器の配置変更から試してみましょう。原因を正しく見分けることが、余計な機器の買い替えを避け、安定した通信環境を整える第一歩になります。
参考文献
- 電波産業会(ARIB)「SECOND GENERATION LOW POWER DATA COMMUNICATION SYSTEM/WIRELESS LAN SYSTEM ARIB STANDARD」
- J-STAGE/日本電磁波エネルギー応用学会「JEMEAワーキンググループ(WG)活動紹介 900MHz帯ISMバンド調査WG」
- Apple Support「Optimize your Wi-Fi networks for Apple devices」
- Cisco「Cisco Catalyst 9800 Series Wireless Controller Software Configuration Guide — Cisco CleanAir」
- Cisco Meraki Documentation「Signal-to-Noise Ratio(SNR)and Wireless Signal Strength」
- U.S. Food and Drug Administration「Microwave Ovens」
- Health Canada「Microwave ovens: Everyday things that emit radiation」
- International Telecommunication Union「Frequently asked questions」
