みなさん、こんにちは!
お風呂を温めなおす「追い焚き」は、とても便利な機能の一つですよね。現代のお風呂では一般的に取り入れられており、日常的に利用している方も多いのではないでしょうか。
第10回雑学調査レポートでは、そんな「追い焚き」の雑学についてご紹介していきます。
早速見ていきましょう。
「追い焚き」機能は日本独特の生活様式から生まれた
日本人にとっては一般的となっているお風呂の「追い焚き」機能ですが、実は海外では非常に珍しい設備だとされています。
これは日本ならではの生活様式が背景にあり、主に2つ理由が挙げられます。
一つは、「家族全員が同じお湯に入る」という文化があるということです。日本では、先に体を洗い、その後に綺麗な状態で湯船につかるという順番が定着しています。
そのため、お湯を比較的清潔なまま保ちやすく、家族で共有して利用することができました。
もう一つの理由は、「燃料が貴重」だったことが挙げられます。
昔は薪や炭でお湯を沸かしていたため、毎回大量のお湯を交換するのは大変なことでした。そこで、お湯を冷まさずに保温したり、再加熱をしたり、同じお湯を何人も使うという工夫が発展したのです。
また、そもそも欧米では「シャワー文化」が中心となっています。特にヨーロッパでは、水不足や硬水事情、気候の違いもあり、毎日長時間湯船につかる習慣はあまり一般的ではありません。
一方で、日本は火山国で温泉が豊富にあります。温泉文化の影響によって、日本人は「お湯につかると疲れが取れる」「肩までつかる」「熱いお湯を好む」といった価値観が強くなりました。
実際、日本人の平均入浴時間は海外よりも長い傾向があるとされています。”お風呂=リラックス空間”という意識があるからこそ、お風呂を快適に楽しむためにも「追い焚き」は日本で発展していったといえるでしょう。
日本の浴室技術は非常に高度
現在の日本の浴室技術は、海外から高く評価されています。
「追い焚き」機能のほかにも、日本のメーカーは以下のような分野を進化させてきました。
- 自動湯張り
- 浴室乾燥
- 保温浴槽
- ミストサウナ
- 床の断熱機能
そのほかにも、特に冬場の「ヒートショック(急激な温度差による体への負担)」対策として、浴室暖房技術は近年さらに重要視されています。
日本の入浴文化
日本においてお風呂は、単なる「体を洗う場所」ではなく、歴史・宗教・建築・技術まで深く関わってくる文化となっています。
日本の入浴文化の起源は、仏教伝来と強く関係していると考えられています。飛鳥時代~奈良時代には、寺院に「浴堂(よくどう)」という施設が作られ、僧侶や病人に入浴を施すことが善行とされていました。
当時の入浴は、今のように浴槽につかる形式ではなく、「蒸し風呂」に近いものでした。高温の蒸気で体を温め、汗を流すスタイルになります。
ちなみに諸説はありますが、「風呂」の語源はこの「蒸し風呂」を指す言葉として使われていたとされています。
その後、平安~鎌倉時代と時が流れていくにつれて、武士や貴族の間でも入浴文化が広がっていきました。
ただ、この入浴文化は現代と大きく異なります。特に有名なのが「混浴文化」です。江戸時代まで男女混浴は一般的で、仕切りもほとんどありませんでした。当時は現代ほど裸への羞恥心が強くなく、入浴が生活の一部という感覚になっていたためです。
しかし、風紀の問題や外国人からの批判もあり、明治時代に入ると混浴禁止令が徐々に広がっていきました。こうした経緯があり、現代の入浴文化に近づいていったことが分かります。
まとめ
- お風呂の「追い焚き」機能は、海外では非常に珍しい
- 湯船を清潔に保ちやすい、燃料を節約するといった背景から、「追い焚き」が生まれた
- 日本の浴室技術は、海外から高く評価されている
- 日本の入浴文化の起源は飛鳥時代までさかのぼる
「追い焚き」機能などの日本の浴室技術が高く評価されているというのは、火山国として全国各地に温泉がある日本のプライドも見られるような感じがして、とても誇らしいことだと言えるでしょう。今後もこうした分野で世界をリードし、入浴の素晴らしさを世界に届けることを期待したいですね。
それでは次回の雑学調査レポートもお楽しみに!
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