みなさん、こんにちは!
電化製品は私たちの生活を豊かにするために必要不可欠なものとなりました。そのなかでも、電源をつけるだけで情報や娯楽を得られる「テレビ」は、電化製品の代表的な例の一つといえるでしょう。
第6回雑学調査レポートでは、そんな「テレビ」に関する雑学をご紹介していきます。
早速見ていきましょう。
昔のテレビは「叩くと直る」ことがあった
テレビの映像が乱れたり、音が出なくなったりしたとき、対処方法の一つとして「本体を叩く」というのは有名な話です。実はこの話は迷信ではありません。
特に1970~1990年代の家庭用テレビはブラウン管で、本体を軽く叩くことで一時的に正常に戻るケースが実際に存在しました。
テレビが不調になる最大の原因の一つとして、「はんだクラック」と呼ばれる現象があります。テレビの内部は長年に渡って熱を持つため、金属が温まることで膨張したり、冷えることで収縮するといったことを何千回も繰り返します。その結果、基板上のはんだに細かい亀裂が入り、電気が流れたり流れなかったする状態となるのです。
そこでテレビを軽く叩くことによって、部品がわずかに動いたり、接触が復活するという現象が起きます。これが「叩いたら映った」の正体なのです。
そのほかにも、ブラウン管の後ろ側にあるソケットが熱や湿気で劣化しやすかったり、昔ならではのダイヤル式チューナーがホコリや酸化によって接触不良になるといったことも起こりやすいとされています。
このように昔のテレビは、現在の薄型テレビとは違って内部に大量の電子部品が詰め込まれているため、構造そのものが”叩くことで一瞬だけ回復しやすい”設計だといえます。
直っておらず、むしろ危険
「叩くと直る」とは言いましたが、あくまでもこれは「偶然一時的に動いた」だけであり、実際には故障が進行している状態です。むしろ強く叩けば、悪化してしまうおそれもあります。
そして何よりも、ブラウン管内部が非常に高電圧で危険ということがあります。その電圧はおよそ30,000ボルトに達するとされています。冬場に起こる静電気が3,000~10,000ボルトであるため、その3~10倍のパワーがあることを考えると、ブラウン管内の電圧がいかに危険であるか理解できるでしょう。
高電圧を扱うことで、ブラウン管は電源を切っても内部に電気が残ることがあります。特にブラウン管自体が巨大なコンデンサ(蓄電)のような性質を持つため、修理中に感電する事故も珍しくありませんでした。
そのため昔の修理技術者は、内部放電を行ってから作業するようにしていました。
現代のテレビでは非推奨
現在のテレビの多くはブラウン管ではなく、液晶テレビや有機ELテレビとなっています。そしてこれらは超薄型のパネルや、精密な配線などによって構成されています。
そのため衝撃に非常に弱く、液晶割れやパネル破損、基盤断線が起きやすくなっています。
つまり昔とは逆で、「叩くと壊れる」可能性の方が高いため、テレビの調子が悪いときに叩くことはおすすめしません。
まとめ
- 昔のテレビは叩くことで直るケースが本当にあった
- 偶然一時的に動いているだけで、故障は進行している
- ブラウン管の内部は高電圧で危険
- 現代のテレビは叩くと壊れる可能性が高い
何度でもお伝えしますが、テレビを叩いて直るのはあくまで昔の話です(だとしても危険)。現代のテレビで実践するとほぼ間違いなく壊れるので、映らなくなったり、音が出ないときは、真っ先にサポートに連絡して修理してもらうようにしましょう。
それでは次回の雑学調査レポートもお楽しみに!
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