中国東北部では夏の日の出が午前3時台になる
西部で日の出が遅くなる一方、中国東北部では日の出が非常に早くなります。
中国東北部にある黒竜江省(こうりゅうこう しょう)は、北京よりも東に位置しています。しかし、時計は北京と同じUTC+8です。
そのため、夏には時計がまだ早朝を示しているうちから空が明るくなります。
黒竜江省北部の漠河(ばくが)では、夏至に近い6月に、北京時間の午前3時台に日の出を迎えることがあります。
午前4時ごろには、すでに太陽が昇っている状態です。
同じ北京時間を使っていても、西部のカシュガルでは、冬の日の出が午前10時を過ぎる場合があります。一方、東北部の漠河では、夏の日の出が午前3時台になることがあります。
時計に表示される時刻は同じでも、空の明るさや太陽の位置は地域によって大きく異なるのです。
新疆時間とは何か
新疆ウイグル自治区では、公式の北京時間とは別に、「新疆時間」または「ウルムチ時間」と呼ばれる時刻が使われることがあります。
新疆時間はUTC+6で、北京時間より2時間遅れています。
たとえば、北京時間が正午12時の場合、新疆時間は午前10時です。北京時間の午後6時は、新疆時間では午後4時になります。
ただし、新疆時間は中国本土の公式な標準時ではありません。
行政機関、鉄道、航空、全国向けの放送などでは、基本的に北京時間が使われます。
一方、新疆ウイグル自治区の一部の住民、店舗、民間組織などでは、太陽の動きや現地の生活時間に近い時刻として新疆時間が使われています。
時計を北京時間より2時間遅らせることで、朝の時刻と実際の日の出とのずれを小さくできるためです。
ただし、北京時間と新疆時間が同じ地域で使われると、待ち合わせや予約で混乱する可能性があります。
「明日の朝10時に集合」と言われた場合、北京時間の午前10時なのか、新疆時間の午前10時なのかによって、実際の集合時刻が2時間変わります。
新疆ウイグル自治区で時刻を確認するときは、どちらの時間を使っているのかを確かめることが重要です。
時計を変えずに生活時間を遅らせる地域もある
公式時計と太陽の動きがずれている地域では、学校や仕事の時間を地域の状況に合わせて調整することがあります。
中国東部と同じ北京時間を使っていても、西部では学校の始業、会社の勤務開始、店舗の開店などを遅く設定できます。
たとえば、東部では北京時間の午前8時ごろに始める活動を、西部では午前10時ごろから始めれば、太陽の位置を基準にした生活時間を近づけられます。
時計そのものを変更しなくても、活動を始める時刻を後ろへずらすことで、地域の日照時間に合わせられるのです。

日本では、午前10時から学校や仕事が始まると聞くと、かなり遅いように感じられるかもしれません。
しかし、中国西部における北京時間の午前10時は、太陽の動きを基準に考えると、中国東部の午前8時前後に近い場合があります。
もちろん、実際の始業時刻や営業時間は、地域、季節、学校、企業、店舗などによって異なります。
中国西部のすべての学校や会社が午前10時に始まるという意味ではありません。
