まとめ
- 中国本土では、東西約5,200kmの国土全体でUTC+8の北京時間を使用している
- 中国の東端と西端では、太陽の動きを基準にすると約4時間6分の差がある
- 地理的には約5つのタイムゾーンにまたがるが、公式の標準時は1つだけである
- 日本と中国本土の公式な時差は、地域に関係なく1時間である
- 中国にはかつて5つの標準時があったが、1949年以降に北京時間への統一が進んだ
- 標準時の統一には、行政・交通・通信を管理しやすくする目的がある
- 中国西部では午前10時を過ぎて日の出を迎え、東北部では午前3時台に日の出を迎えることがある
- 新疆ウイグル自治区では、北京時間より2時間遅い非公式の新疆時間が使われることがある
- 中国の標準時は、地理だけでなく歴史・政治・社会的事情によって決められている
地図だけを見れば、中国は複数のタイムゾーンに分かれていても不思議ではありません。それでも一つの時刻が選ばれた背景には、地理だけでは決まらない時間の事情があります。
私たちが毎日何気なく見ている時計は、太陽の位置を示すだけのものではありません。交通や行政を動かし、人々の生活を合わせるための社会的な決まりでもあります。中国の時間制度は、そのことをわかりやすく示しています。
参考文献
- 中華人民共和国商務部「Geography」
- 在オークランド中華人民共和国総領事館「Introduction」
- 中国科学院「Establishment of “Beijing Time”」
- 国立天文台「私が行く場所と日本の時差はどうすればわかる?」
- 情報通信研究機構「日本標準時」
- timeanddate.com「Time Zones in China」
- timeanddate.com「Why Is There Only One Time Zone in China?」
- timeanddate.com「When Your Clock Doesn’t Reflect Solar Time」
- timeanddate.com「Sunrise and Sunset Times in Mohe」
- Internet Assigned Numbers Authority「Time Zone Database/backzone」
