ラーメン丼の渦巻きは、ただの飾りではない!?【3000年以上続く模様の正体】

ラーメン丼に描かれる雷文以外の文様

昔ながらのラーメン丼には、雷文以外にも、中国文化を連想させるさまざまな図柄が描かれています。

西山製麺株式会社は、ラーメン丼に使われる代表的な図柄として、龍、鳳凰、雷文、双喜文の四つを紹介しています。

龍は、中国文化に登場する想像上の生き物です。一般には、角、長い体、鋭い爪、うろこなどを持つ姿で表されます。

水、雲、雨、雷などを操る存在として描かれ、中国では強大な力や権威の象徴として扱われてきました。皇帝を象徴する意匠として用いられた歴史もあります。

ラーメン丼では、細長い体をくねらせた龍が、器の内側や外側に大きく描かれることがあります。雲、炎、波、宝珠などの図柄と組み合わされる場合もあります。

鳳凰

鳳凰も、中国文化に登場する想像上の生き物です。鳥に似た姿をしており、長い尾や華やかな羽を持つ姿で表現されます。

鳳凰は、平和、繁栄、幸福などを象徴する存在とされています。資料によっては、龍を皇帝、鳳凰を皇后に対応させて説明することもあります。

ラーメン丼では、羽を広げた姿や、長い尾をなびかせる姿で描かれます。龍と鳳凰が同じ器に配置される場合もあります。

双喜文

双喜文は、「喜」という漢字を二つ横に並べたような文様です。「喜びが二つ重なる」という形から、中国では特に結婚に関係する縁起のよい文字として使われています。

新郎と新婦、二人の喜びを表すものとされ、結婚式の飾り、贈り物、家具、衣服、食器などにも用いられます。

ラーメン丼に描かれる場合は、結婚という本来の用途に限らず、幸福や祝い事を連想させる中国風の装飾として使われています。

ラーメン丼の雷文を見分ける方法

雷文を見分けるときは、色ではなく、「角形の渦」と「模様の繰り返し」に注目します。

線が直角に曲がっている

典型的な雷文は、線が丸く曲がるのではなく、直角に折れながら渦巻き状に進んでいます。全体として、四角い迷路や、角張った「の」の字のように見えることもあります。

線が滑らかな曲線を描いている場合は、波文、雲文、唐草文など、別の文様である可能性があります。

同じ形が連続している

雷文は、一つの渦だけで終わらず、同じ形を横方向へ繰り返していることが多い文様です。ラーメン丼では、内側または外側の縁に沿って、帯のように描かれています。

一つひとつの渦が独立して並ぶ場合もあれば、一本の線が途切れずに続いているように見える場合もあります。

色だけでは判断できない

雷文の色に決まりはありません。昔ながらのラーメン丼では赤色がよく使われますが、青、緑、黒、金などで描かれたものもあります。

同じ赤色の模様であっても、雷文ではなく、花、雲、波、唐草などを表している場合があります。色だけで判断せず、線の曲がり方や繰り返し方を確認する必要があります。

別の図柄と組み合わされることがある

雷文の間や内側には、龍、鳳凰、花、漢字、店名などが配置される場合があります。

器全体に多くの図柄が描かれていても、縁の部分に四角い渦が連続していれば、その部分は雷文である可能性が高いでしょう。

一方、渦が丸い曲線で描かれている場合、同じ形が規則的に繰り返されていない場合、八角形など別の図形が組み合わされている場合は、雷文以外の文様である可能性があります。

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