「運がいい人」は幸運ではなかった!?【チャンスをつかむ人の意外な共通点】

緊張や不安が強いと視野が狭くなりやすい

ワイズマンは、自分を運がいいと思っている人には、人とのつながりを増やし、新しい経験を受け入れ、比較的リラックスして行動する傾向があると説明しています。

反対に、自分を運が悪いと思っている人は、緊張や不安が強い傾向を示したと報告されています。

緊張や不安が強い状態では、注意が目の前の問題に集中しやすくなります。これは、危険を避けたり、期限の迫った作業を終わらせたりするときには役立つ反応です。

しかし、注意の範囲が狭くなりすぎると、当初の目的とは異なる場所にある有益な情報を見落としやすくなります

たとえば、就職面接で「絶対に失敗してはいけない」と考え続けている人は、自分の回答を間違えないことに多くの注意を使います。その結果、面接官が話した会社の課題や、新しい事業に関する重要な情報を十分に受け取れない場合があります。

必要な準備をしたうえで会話にも注意を向けられる人は、相手の発言から新しい質問や提案を思いつきやすくなります。

結果だけを見ると、「偶然よい話を引き出した」と見えるかもしれません。しかし実際には、予定外の情報を受け取るだけの注意の余裕が残っていた可能性があります。

ただし、緊張している人が必ずチャンスを逃すわけではありません。リラックスしている人が、必ず有益な情報を見つけられるわけでもないでしょう。

緊張や不安は、チャンスへの気づきに影響する可能性がある要因の一つです。

行動範囲を広げると偶然との接点が増える

どれほど注意深く周囲を見ていても、偶然の機会がほとんど発生しない環境では、チャンスを見つけることは難しくなります。

人と会わない、新しい場所へ行かない、普段と異なる情報に触れないという生活を続けていると、予想外の出来事に接する回数も少なくなります。反対に、新しい人と話したり、未経験の活動に参加したりすれば、それまで知らなかった情報と出会う可能性が高まります。

大勢が集まる場所へ出かける必要はありません。普段は読まない分野の記事を読む、別の部署の人と話す、いつもと違う道で帰る、初めての店に入るといった小さな変化でも、接する情報は変わります。

もちろん、新しい行動が毎回成果につながるわけではありません。何人もの人と話しても、仕事に結びつく出会いがないことはあります。普段と違う本を読んでも、すぐに役立つ知識が見つからない場合もあるでしょう。

それでも、新しい情報や人との接点がなければ、そこから偶然のチャンスが生まれる可能性もありません。

運をよくする行動とは、必ず成功できる方法ではなく、何かが起きる可能性のある接点を増やす方法だと考えられます。

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