みなさん、こんにちは!
多くの人々に愛されている甘味料の一つである「ハチミツ」は、ミツバチが花の蜜を採集し、巣の中で加工、貯蔵することで作られます。味や香りは花の数だけ異なるため、その多様性はまさに圧倒的といえるでしょう。
第8回雑学調査レポートでは、そんな「ハチミツ」に関する雑学をご紹介していきます。
早速見ていきましょう。
ハチミツは極めて腐りにくい
糖分が多い食品は腐りにくいとされています。しかしハチミツが腐りにくい理由は、単に糖分が多いからだけではありません。実はミツバチが行う”化学的な加工”によって、天然の保存システムが作られているのです。
そもそも、花の蜜(ネクター)自体は水分量が多く、そのままでは発酵しやすい液体です。そこでミツバチは集めた蜜を体内で加工します。
この時に加えられる代表的なものが「グルコースオキシダーゼ」と呼ばれる酵素です。この反応によって、蜜の中で微量の「過酸化水素」が生成されます。過酸化水素は天然の殺菌成分であるため、これが細菌の増殖を防ぐことに繋がるのです。
また、ハチミツのpHはおよそ3.2~4.5程度で、これはかなり酸性寄りです。多くの細菌は中性環境を好むため、この酸性環境も強い防腐効果になっているといえるでしょう。
もちろん最初にご紹介した「糖分の少なさ」も、ハチミツの防腐に大きな影響を与えています。
ハチミツの水分量は一般的に約17~20%しかありません。逆に言うと、約80%は糖分が占めていることになります。
この高濃度の糖は「浸透圧」を生み、細菌の細胞から水分を奪います。細菌は水がないと増殖できないため、多くの微生物はハチミツの中で生きられません。これは、塩漬けやジャムが長持ちするのと似た原理になります。
こうした様々な要因が重なっているため、ハチミツは極めて腐りにくい食品として成立しているのです。
古代エジプトのハチミツが食べられる状態だった
古代エジプトではハチミツは非常に貴重で、甘味料のほかにも医薬品や防腐剤、ミイラ作り、神への供物などに使われていました。そのため王墓にも保存されており、考古学調査で古代の容器からハチミツの痕跡が見つかっています。
ここで最も驚くべきことは、古代エジプトが3,000年前にさかのぼるにもかかわらず、そのハチミツが「食べられる状態にあった」ということでしょう。
ただし、ハチミツが腐らないわけではないという点には注意が必要です。特にハチミツは吸湿性が高く、空気中の水分を吸いやすい性質があります。そのため、蓋を開けっ放しにすることで湿気を吸ったり、水が混入してしまうと、ハチミツが発酵して腐っていくおそれがあります。
つまり3,000年前のハチミツは、完全に密封されていたり、水分が入らない、不純物が少なかったという、特殊な条件が揃っていたと考えられています。
マヌカハニーはさらに特殊
ニュージーランドおよびオーストラリアに自生するマヌカ(ギョリュウバイ)の花の蜜から作られる「マヌカハニー」は、特殊な性質を持っていることで注目を浴びています。
マヌカハニーは通常のハチミツとは異なり、「メチルグリオキサール」という抗菌成分を含みます。これは一般的なハチミツを超える抗菌力を持っており、創傷ケアや火傷治療に用いられることもあるほどです。
昨今は健康志向の高まりもあり、マヌカハニーの名前を聞くことも珍しくないでしょう。食品としてだけでなく、スキンケア製品や喉用スプレーなど多様な形で利用されているため、興味のある方は一度手に取ってみてもいいかもしれません。

まとめ
- ハチミツは過酸化水素を含む、pHが酸性、糖分が多いといった要因が重なり、極めて腐りにくい食品である
- 3,000年前のハチミツが食べられる状態にあった
- ハチミツは吸湿性が高いため、腐らないというわけではない
- マヌカハニーはより高い抗菌力を持ったハチミツ
3,000年間保存されてきたハチミツが食べられる状態にあったというのは衝撃的な事実ですね。
とはいえハチミツの防腐効果を過信しすぎて、管理を疎かにしてしまうのもよくありません。家庭内で長期保存をする際は、容器を密閉したり、高温多湿を避けるといったことは意識するようにしましょう。
それでは次回の雑学調査レポートもお楽しみに!
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