みなさん、こんにちは!
私たちが暮らすこの地球が本当に球体であるか、一度は疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。第3回雑学調査レポートでは、そんな「地球」の雑学についてご紹介していきます。
早速見ていきましょう。
地球はつぶれている
結論から言うと、地球は”球”体です。よく見かける地球の写真では、地球が綺麗な球の形をしていることが分かりますし、実際にその事実は間違っていません。
しかし「完全な球体」であるかと言われればそれも違います。もちろん地球には山脈や海溝などがあるため、完全な球体になるわけないだろうと指摘されればその通りではあります。
ただ、ここでいう完全な球体の真相は、山脈や海溝によるものではありません。赤道半径(一般的には地球の横方向の半径)と極半径(一般的には地球の縦方向の半径)が異なるのです。つまり地球は完全な球ではなく、「回転楕円体」に近い形をしているといえます。
具体的には赤道半径が約6,378キロメートルであるのに対し、極半径は約6,357キロメートルと約21キロメートルの差があります。割合としては0.3%しか変わらないため、宇宙から撮影した写真などが完全な球体に見えるのは仕方のないことでしょう。
半径に差が生まれる理由は地球が自転しているためです。自転をすると遠心力が生まれます。遠心力は回転軸から遠いほど強くなるため、軸にあたる北極や南極ではほとんど影響がないのに対し、赤道では最も大きな遠心力が働くことになります。その結果、地球内部の物質が赤道方向へ押し広げられ、楕円のような形になるということです。
ちなみに地球の自転速度は赤道上で時速約1,670キロメートルです。これは音速(時速約1,225キロメートル)以上の猛スピードになりますが、周囲の空気も一緒に動いているため、私たちがその速度を感じることはありません。
「海抜」と「地球の中心からの距離」は違う
地球が赤道方向にややふくらんでいるとなると、少し奇妙なことが起こります。地球の中心からの距離が、北極や南極に比べて、赤道の方が遠くなるということです。地球の中心からの距離が遠いということは、すなわち宇宙との距離が近いことを意味します。
ネパールと中国の国境に位置するエベレストは言わずと知れた世界最高峰で、標高は約8,848メートルを誇ります。ただ、標高というのは海抜(海からの高さ)で計測されています。
ではもう一つ――エクアドルのチンボラソ山はどうでしょうか。チンボラソ山の標高は約6,310メートルで、エベレストには到底及びません。
しかしチンボラソ山は赤道直下にそびえる山です。つまり地球のふくらみの影響をかなり受けることになります。
その結果、地球の中心からの距離で計測すると、エベレスト山頂が中心から約6,382キロメートルであるのに対し、チンボラソ山頂は中心から約6,384キロメートルと、チンボラソ山頂のほうが約2,000メートル遠くなるのです。
つまり、「宇宙に最も近い地点」という定義においては、チンボラソ山頂が当てはまることになります。

この形はGPSにも影響する
GPS衛星は、地球を「完全な球体」ではなく「楕円体」として計算しています。もし地球を単純な球として扱ってしまうと、地図位置やカーナビ、スマホGPS、航空機航法などに大きな誤差が出てしまいます。
そのため世界測地系(WGS84)という非常に精密な地球モデルが使われており、Google Mapsやカーナビも、この仕組みの上で動いています。
日常生活で何気なく利用しているGPS機能ですが、こうした地球の細かい部分まで計算された機能であることを考えると、まさに叡智の結晶と呼ぶにふさわしいものだと感じますね。
まとめ
- 地球は「回転楕円体」に近い形をしている
- 地球の自転の遠心力によって赤道の半径が大きくなっている
- 宇宙に最も近い地点はチンボラソ山頂
- GPS衛星は地球を楕円体として計算している
天体の自転による遠心力で形が変わっているということは、地球よりも自転速度が速い天体は、よりふくらんだ形をしているのかもしれません。一方で地球よりも自転速度が遅ければ、より「完全な球体」に近い形をしていると推測できます。
また、地球が楕円体になることによって、宇宙との距離が変わるのも興味深い点です。もし宇宙人と快適に交信を行いたいのであれば、チンボラソ山頂に赴くのが最適といえるでしょう。
それでは次回の雑学調査レポートもお楽しみに!
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